BLのリアルかもしれない:ネオンサインアンバー
おげれつたなか先生の「ネオンサインアンバー」、綺麗な絵です。切ない話です。
透明感のあるカラーがたまりません。
しかし先生、お名前が…。正直、最初は名前で食わず嫌いしてました。ごめんなさい。フタをあけると全然おげれつ違うじゃないですか。見事にはまりました。
お話はクラブで働く無表情スタッフと毎晩のように女のコを漁りに来るガン黒チャラ男のお話。一見ノンケ同士ですが、チャラ男のサヤちゃんはえげつない過去を背負ってるゲイ。それもあって素性を隠して女のコ漁るけどやっぱり上手くいかない。というかゲイだから女の子といると安心なだけでその先望んでなくてその先希望の女の子に怒られてる毎日(モテるんだね)。そんなサヤちゃんが気になって仕方ない真性ノンケのゆーすけ。些細なことで絡み合っていくんですけど、ゆーすけがやっちゃうんですよねー。あーぁ、ってなことを!理想と現実は違うよねーってなことを。でもね、リアルできっとあると思うんです。いや、絶対ある!なのにこういうこと描く作家さん今までいなかったと思います、きっと。
この方の他の作品でも結構イタいとこついてる描写ありますが、この話も心理的にかなりイタかったです。ノンケ×ゲイのあるあるかもしれないけれどサヤちゃんの過去を知るともぅかわいそうで…。見てらんない。ゆーすけも自分ではイケると思ってたし、決してわざとじゃない。だから尚更自分がしでかしたことを猛省して最下層まで落ち込んで…あぁあ…。見てらんない。
でもね、最後は救われるからいいんです。ゆーすけの変わり身の早さも否めませんが(笑)、それはそれ、これはこれ、時間が経って気持ちが高まっていい具合に成熟(?)したのです。ここらはいつものBLの流れと変わらないので、あえて深入りしないと違和感ゼロです。
クラブの喧騒の中の2人と朝の定食屋(居酒屋?)の2人だけの静けさとのコントラストもいいし、2人以外の(まともな)登場人物がサヤちゃんのお母さんとバーカンの子だけ(と思ったらバーカンの子顔ないしw)、というのもスッキリしてて読みやすい作品でした。舞台が夜なのに読み終わったら何故だかほっこりしてしまうのはサヤちゃんの純粋で健気な可愛さがあるからかしら。
あと、この人の絵、素晴らしく綺麗です。しっかり骨・肉感あるし、デッサン狂ってないし、ほんと好き。エ口も表情がイイ。着衣よりも裸の方がイイ。なんてこった(笑)
私みたいに作家さんの名前で食わず嫌いの人ぉー、絶対読んで!イイから!ほんと!
小休止 〜少女漫画について〜
いやぁ、BLにどっぷりハマってからは見てなかったけれど、少女漫画も楽しいですね☆
久しぶりに見てしまって、むやみやたらとキュンキュンしてます(笑)
あー、これこそ甘酸っぱい青春だねぇ、なんておばちゃん的思考フルスロットルですが、なんかこう、違うんですよ、以前とは。
主人公と周りの人とのやきもき、そして心のすれ違いなんてものを毎回見てると…
イライラすんですよね。
っはぁー、どうしてそこで言わないのか。どうしてそう一人で突っ走って誤解して納得してるのか。どうしてこう…なんてイライライライラ…
なんなのかしらね、そうしないと盛り上がれないのかしら?
きっと昔だと、はぁーやばいよーキュンキュンするよー!もうっどうして先輩のこと信じてあげないのー?どうしてこんな場面に遭遇するのよー!運命のバカぁっ
なんてカラッぽの頭でキャイキャイはしゃいで次号を心待ちにしてたんだと思いますが、いやまて、そこは気づくべきとこだろうよ、とか、この人たちアホじゃなかろうか、とか、心で鉄拳落としまくりでイライラするもんで読まなくなったんでした。そういえば。
あのね、周りにお互いの関係を言えない、言いにくい、てのはいいんです。だって他人だもの。でもさ、本人同士はしっかり言いあおうよ、で誤解が生まれたらさっさと解こうよ、拗れる前にさ。こじれにこじれてドッカーンと爆発起こして円満(?)解決、かと思いきやまたさらに拗れて…の繰り返し。
最近の少女漫画こんなのばっかり。そういう、イラッと系が70%近く占めてるんじゃないですかね。ワタクシ、選り好みして残りの30%で癒されてますよ。止まりかけた心臓を蘇生させてもらってますよ。
ま、こういう系はBLにもちらほらありますけどね、男同士だからその辺りサクッと漢前に解決される感じが多い様に見受けられます。ありますけどね、少女漫画的思考の男子を描くBLも。もれなくイラっとしますね(笑)
それでもあの高校生のキラッキラした姿を読むとキュキュキューンとしますね〜。
日常で荒んだ心を癒してくれるオアシスです。
しっかし最近の少女漫画って手ェ出すの早いな、おい(笑)
チャラ男ビッチの透明な涙:誤算のハート+終わらない不幸についての話
緒川千世先生の「誤算のハート」と「終わらない不幸についての話」、烏童兄弟でつながってますね。あーどっちも大好きです。大好物です。
まずは「誤算のハート」、三城、ビッチすぎるwww
そして真面目系においてもボーダーな辺りに位置する烏童。いい男だわ、こんなDKいる?そんな2人のイチャラブ話なんですが、この方の描く人物ってどこかしら歪んでるんですよね。狂気をはらむ、というか。この本は軽いタッチで描かれてますが、やっぱりチャラ男ビッチの三城に気に入られた真面目烏童という単純な構図ではなく、烏童の執着というか独占欲というか、狂気孕んでますw
そんな烏童はさておき(え?)、三城ですが、あんなチャラチャラしてたのに烏童の手練に翻弄されて陥落しちゃいましたね。なけなしの意地張りますがそれも見事に破られて烏童に泣かされちゃって、もうこの経緯ゾクゾクします。
しかしこの人の描く涙はほんっと綺麗。目に溜まってる涙も透明だし、思わず溢れてる涙も綺麗。とめどなく流れてる涙もなんかこう無理やり流してるのではなくてタパーッて流れてる感じがなんとも言えない情緒があります。
そしてエ口に素直w
途中からの三城のなまめかしさはほんと秀逸です。あんな単純な線なのに(失礼)なんであんな色気が出ちゃうんでしょう?表情もだし、ポーズもなんだかエロいよ。
そういえばエロいのにHの直接的な描写って実はないんですよね。なのに描かなくても見えそうな感じがまたそそられます。
烏童のハマりっぷりも見事です。それでも優位に立っちゃうんだからすごいわ。この人のセリフもいちいちゾクゾクしちゃう。ほんとこんなDKいるのかしら?
そんな烏童のお兄ちゃんが主役の「終わらない不幸についての話」。
こじらせ兄さんが可愛い。
もうあんなことやっても起きない清竹も清竹だけど、兄さん動けなくなったらだめですよー。弟が免許持ってて良かったね。
この兄さんもチャラ男なわけですが、やっぱり彼も涙が美しい。サラサラしてる感じ。
この2つの作品がリンクしてる場面もあって、楽しかったです。あぁ、こういう経緯であんなことを言ったんだな、とか補あえて良いですね。
三城何気にイイ子になってるしwww
あのビッチもぐずぐずに愛されれば素直になるのね。
烏童でかした(?)
こじらせ兄さんも清竹のまっすぐな愛情で少し歪みが取れた感じになって良かった良かった。またこの4人描いて欲しいですー。
細い目繋がりのあの本:恋するインテリジェンス
はっきり言いましょう。丹下道先生の「恋するインテリジェンス」大好きです。
しかし細い!目が細い!針みたい!変○!エ口い!なのに面白い!なんでだ!?
大概のBL本の受けって目が若干大きくて可愛いじゃないですか。いえ、可愛くない受けも多々あって、それはそれでいやむしろ…ジュルリってなりますが、まおちゃん、群を抜いて細目!目がテン!もうそれがイイ!すきすき大好きー!(壊)
最初は食わず嫌いでした。だって見た感じ硬そうだもの。針みたいって思った。
聞けば官僚ものだっていうし、ガッチガチのシリアスリーマンラブかよーなんて思ってたんですが、フタを開くとどっこいこれが面白エ口可愛いの!
まさかこの絵面から自分の脳が「面白い」「可愛い」って単語吐き出してくるとは思いませんでしたよ。「クスッ」の微笑みじゃなくて声あげて笑っちゃった。なにこのまおちゃん?可愛すぎじゃね?ツンデレ頑固にもホドがある!針生がイヂワルしちゃうのわかる!私だってしたい!このツンデレが徐々にほぐれていく様が…うわー!(壊)
設定がね、もう既に壊れてるので、あとはその設定に乗っかってインテリジェンスの世界がだだーんと広がっていて…、いいなぁ、この雰囲気大好き。もうあのほっそい三白眼の目力ゾクゾクしちゃう。エ口エ口で艶っぽいしさー。なのに面白いんだもの、最強でしょ。
この方が描くスーツ姿がカッコイィです。胸板厚くてちょっと腰のくびれてる感じとかね、細身のスーツ似合うよ、まおちゃん♡武笠のごっつい感じも好き好きー!馬ー(爆)
もう一つのお話の土門さんのセリフの臭さもたまりません。
なにあんなセリフ吐ける人いるの??リアルにいたら笑っちゃう(失礼)けどこのお話の中でならしっくりくる(というか個人的にはボーダー)のがまた。
このお話にでてくるナイスミドル達もイイ具合に壊れてて素敵です。こんなジジィいるいるーみたいな。
ラボで隔離される話もホント素敵に壊れてる…。あ、褒め言葉ですよ。念のため。
個人的には、この耽美さでガチエ口だけ描かれてもハマれなかったし、逆にアホアホすぎても引いてたなと、結構ボーダーなところを突いてこられる心地よさにハマっております。
ヘン○イなとこもこの世界だと許せちゃう…ジーザス。
抱かれたい男3巻…キタコレ!
読みました?読みました!
桜日梯子先生「抱かれたい男1位に脅されています」3巻!!!
いやーん、0章だけ?って思ってましたがイイ!0章でイイ!
チュン太ぁぁ〜〜〜〜〜!!!(壊)
過去話イイっすね。読んでて切なくなってきます。
チュン太、トータカさんのギャップに萌えたのね♡そのあとどんどん…ぐふふふふ
そりゃぁこんなことあったらね、初回からガッつくでしょうよ。うんうん、1年もの間頑張ったもんね、我慢してたもんね。チュン太報われたねぇ。
もちろん0章の間は過去話だからHなシーンはないんですけど、その後、トータカ編終わってからの覚醒(?)からの展開は秀逸!
っきゃー!トータカさんだけじゃなく読んでるこっちも改めてドキドキしちゃったよー!
この構成いいわぁー。もう燃えた、燃え尽きた(笑)3巻これでイイです。ほんとスキ。
…でも…、トータカさん、あの場で寝てたの?いやいや、あれはきっと走馬灯みたいなものですよね!?一瞬でふと思い出したんですよね!!??その辺りは置いといて、イイ!
「その後」のトータカギャップもイイ!なにこれサイコー!!!
この2コマの落差はダメでしょー。高低差どのくらいよー!スキスキー!
「29話」も可愛すぎる。だはーっトータカさん可愛いぃ〜
1巻から続く「○巻の人たち」ページも好きです。ちょっと出のモブキャラなのにちゃんと設定があるって読んでて楽しいです。0章の演出家さんの風貌がなんとなく1巻の豹変劇団員・桜田さんと被っちゃってますが…。親戚?なんてね。
あぁ、4巻も楽しみ〜。3月発売ですか。はふぅ〜
窮鼠と俎上の鯉の重い恋♡
「窮鼠はチーズの夢を見る」と「俎上の鯉は二度跳ねる」、2巻完結だと思うんですが、水城せとなさんのBL本ですね。
この人は「失恋ショコラティエ」描いてらっしゃいましたね。ここから入って「脳内ポイズンベリー」も読んじゃって深くて良いなぁ〜って思ってたらまさかこの世界にもいらっしゃったとは。描いたのはこの2作品より前ですが。
いやーこの人の作品見てていつも思うんですけど、ほんっと心理描写が巧い。
そして重いっ(笑)重量挙げかってなくらい重いです。でもこのずっしりくる重さがイイ。
だから一度読み上げるともうしばらくはいいかな、と思ってしまうので(でも読むとずぶずぶハマる…恐ろしいっ)、本当は細い目繋がり(?)のあの作品とか「抱かれたい〜」の3巻の話を書きたかったけど、こちらを読んじゃったので次回に回します(あぁ〜!!チュン太〜〜〜〜〜!!!!!・悶)
この人の作品って、漫画なのに読み終えると文学小説読破したかのような気分になるんです。普段なら長いセリフがあっても、てれってれーと読み流してしまうのに(失礼)、この人の作品だといちいち読んでいかないと、あとで辻褄があわなくなって慌てて読み返さないといけなくなるので気が抜けません。で、読んですぐはまた何度か読み返したくなるので、そのサイクル終了後の疲労感が半端ないのです。なのに好き☆
そしてBL本にしては珍しく女性との絡みが多々あります。あれ?これってBL本だよね?と思うくらい。そうだ、掲載はBL誌じゃなかったんでしたっけ。まぁ、主人公バツイチのノンケですから。しかし、さすが女性が可愛らしい。でも女性の怖さも同時に描けるんですもの、やっぱりすごいです。
いやぁ、この方、心理描写を描かせたら右に出るものはいませんね。きっとね、こういう話描いてる人いると思うんですけど、この重厚感というか、リアルさというかを、セリフやモノローグだけで出せないと思うんです。普通はこの辺りの気持ちの揺れや変化は「行間を読む」感じで作者の意図を汲み取ったりして読者が自己的に浸るものなのかもしれないけれど(または2巻では終われない)、この方の場合はそこまでもがっつり描(書)いて、読者に浸る(自己完結する)スキを与えないぐらいしっかり凝縮して伝える…いや、見せつけてます。でも全部じゃないとこがまたイイ。
そして珍しくリバですね♡もうリバになるとこが重い重いっんふふっ
こんなに意味を込めてるなんて〜愛が重い〜〜〜
この重さが心地よく感じるのはやはりアラフォーだからでしょうか?ツボをぐいっと押してもらって気持ち良く感じるような、熱いお風呂に入って足先がジーンとするけど気持ちイイみたいな、若い頃はダメだったけど今は心地いい、そんな感じです。きっと昔は「絵は好きだけどさ…」と読めなかったと思います。
あんなに流れて流れて流されまくってた人が腹をくくったかと思えば、あんなに押して押して押しまくった人がテンパって覚悟が決めれなくなっちゃうなんて、ほんと恋って恐ろしいですね。
って、こんなに重い重いって書いてると、どんだけシリアスで暗い話なんだと思われそうですが、全然そんなことなくて軽いところは軽くて面白いんですよね。こんだけがっつり描いてるから登場人物の気持ちがイタいほどわかるし、それを逆手にとって笑わせられるのもこの人ならではだと思います。
ほんと色々と可愛いです。
抱かれたい男1位に脅されて・・・ないですよね!
先に言っておきますが、disってるわけじゃございません。
もートータカさん、脅されてないって!最初だけ脅されてるって思い込んでただけだもんね?その後はあのめくるめく…ぐふふふ
大好きなんです。もう続きが読みたくて読みたくてうずうずしてます。
トータカさんのツンデレの激しいコト!
チュン太の絶○悪魔天使なトコ!
たまらんです、ハイ。
もーあのエ○シーンで何度n…(略)
なんなんですかね、あの絵!細い細い目に薄紙をナイフで裂いたような口元があんなにエ口いとは!!書き込みすぎてもう真っ黒になりそうな最中の顔、なのにそれがエ口さ満開!!!あの周りに飛び散る小さな小さな吹き出し達がまたその臨場感(?)を出す始末。
そしてすべてにおいてエ口エ口大放出のトータカさんの存在…。
…断じて許しがたい。
も一回言いますがdisってるわけじゃありません。ほんとサイコー!大好きなの!
そりゃあんな顔されたらチュン太じゃなくても心配になります。うんうん。
私がしっかり読み込んだのは2巻までですが、雑誌の方では不穏な空気が漂ってますね。思わず読んでしまいました。
トータカさん、一人で突っ走らないでくださいよ。なんだかもう読んでて終始胸がイタかったです。でもチュン太がなんとかしてくれる・・・のかなー?それともトータカさんが自力でチュン太の元へ帰ってくれるのかな?どんなことが起こるかドキドキもんです。
雑誌の方はしばらく極甘エ口はなさそうな雰囲気でちょっと寂しいですが、雨降って地固まるで、胸イタいけどイタくなる方に話が遠慮なく膨らんでいくコトを期待しつつ、やっぱり二人はラブラブ甘々がお似合いなのでその地点への、いや、さらなる高みへの着地へ早くつなげて欲しいデス。ほら、同棲もしなきゃだし!お早めにお願いします。
トータカさんが戻ってくるその時はどうか苛めすぎないでねチュン太くん(汗)
3巻は1巻で出会う前、0章のお話が入ってるそうですね。し、知りたい…。
知りたすぎて思わず雑誌のバックナンバー漁ってしまいましたが、トータカ編しか見つかりませんでした。チュン太編は去年だったんですね。毎月載ってるわけじゃないみたいなのでいちいち遡って漁るのが不毛に思えてきたので大人しく3巻を読むことにします。
まだ見てないですけど!
コミックスの方で同時掲載のDK話も悪くはないですが、なんかこの素晴らしきチュントー世界のまま満足して読了したいので別々にして欲しかったなぁと思ったコトもあります。しかし去年雑誌掲載の話が今年の年末に発売されるという非っ常〜に長いスパンを考えるとしょうがないのかな、なんて。3巻も同じ形態なのかしら?てことは0章だけ???それはちょっとぉ〜。