アラフォーがリアルで言えないハマリ事を語るブログ

アラフォー主婦がリアルで語れない事を書くブログです。とっちらかってます。

おくびょうなディア:塩キャラメルなお二人、大好きっ!

 秋雨るい先生の新刊、不機嫌なディア続編です!

 

今回は前作でメインの2人に絡んでいた元気なエロ作家とその秘書さんの馴れ初めのお話です。前作読了時にもう既に続刊が気になって気になってワクワクしてたのですが、期待を裏切るどころかもーぅ私のど真ん中にズバーンと豪速球でどストライク!大好き!なにこの若旦那(秘書さん)!

 

最初からあのカラー扉絵(?)、ものすごく好みです。渋い紫で統一されててあの二人の世界(むしろ若旦那の脳内・・・?)が表現されています。素敵〜。

 

官能小説家の百武(もとぶ)は出版社の編集室で配達に来た和菓子屋の少し憂いを帯びた若旦那・忍に一目惚れ。その和菓子屋を突き止めて足繁く通ってついに若旦那をゲットします。でもなんだか慣れてる風?それに夜のうちに帰ってしまうのです。でもそんな若旦那にどうしようもなく惹かれてグイグイ押してるうちに若旦那も手の内を見せ始め・・・

という内容です。

 

あの憂い顔の若旦那、セクシーです〜〜〜。
その顔から発せられる辛辣なセリフも好きぃっ!もっと言ってぇ!!この野獣調教師!
百武とともにグイグイいきたくなっちゃいます!

最中の煽り文句も文句なし!エロエロですよ!若旦那!

 

で、どうして若旦那があんなに慣れているのかの真相も・・

も、も、もぉぉぉーーーーー!

ダメです若旦那!新たなエロテロリスト爆誕です!なにこれ、新種の誘い受け?こうするとこう動く的な計算が全くない先天性誘い受け!こりゃ理性も吹っ飛ぶわw
はぁぁ〜ほんと文句なしですよこの二人!いや、若旦那のエロさにはまいったね。うん、これは女には扱いきれないわ、無理だ。

 

若旦那の憂いの秘密、それは2年前の事故で母を亡くし、その為に父との溝が更に広がり、尚且つ事故の後遺症で自分の将来も・・・と憂いを帯びるには十分なバックグラウンドなのです。それを百武がポーンと軽くしてくれます。いい関係です。こういうの大好き。

 

お父様はお父様なりに息子の身を案じてたのですが、不器用で息子には通じず、ある日若旦那に笑顔が戻ってきているのを見てその恩人を突き止めようとします。ようやく張本人を前にしたお父様。が、彼が自分もファンの小説家・百武だと知り、パズルを解くように計らずも二人の関係に気づいてしまいます(百武もw)。なのに若旦那だけついていけてなかったですね。かわいい(ぷぷぷ)。ついにお父様は事故後の若旦那に対する胸の内を語り、若旦那との確執も解けました。よかったよかった。

 

しかし若旦那ってばなんて殺し文句を多用するんでしょっ。あの場面もこの場面も言葉数が少ないにも関わらず百武ど真ん中を射抜くスナイパーのような言葉の応酬。
素敵すぎる〜〜〜!!!!
そしてピリリと塩対応なところも甘々な二人の関係に良いスパイスとなっております。

 

和菓子屋の若旦那だけあって作中に和菓子が沢山登場しますが、どれも美味しそうな上に季節感ばっちりで、過ぎていく季節の移ろいも丁寧に綺麗に描かれています。

 

前作の桜庭センセもちらっと出てきますが、このセンセと若旦那の百武に対する評価の違いたるやもう別人の事じゃなかろうかと思うほどw

でも冒頭にでてくる桜庭センセのやられっぷりをみるともうしょうがないな、と。

 

で、お話は桜庭センセがお仕事を引き受ける旨の一報を受け取ったところで終わるのですが、これでまた前作が読みたくなり、読んでるうちにこの2人のお話も読みたくなり、そしてまた前作へ戻る・・・という恐るべきスパイラルが仕組まれています。
もう自ら進んでハマっちゃう!

 

特典もエチはなくても極甘の可愛いお話でした。前作の編集くんもとばっちりw